1年後の3.11―被災地のオフレコ話。意外な真実とは?

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東日本大震災のオフレコ話として実際に自身も被災者である作者が綴ったエッセイ漫画です。

ニュースやテレビでは観てとれなかった被災者の声が、作者さんが個人的な想いもこめて綴られていることでよりリアルに感じることが出来ました。

 

意外な事実①地震がくることを知っていた市民

宮城県仙台市在住の作者さんが冒頭まず語ったのは、地震が来たことに安堵を覚えたという表現でした。

起こる可能性99%の「宮城県沖地震」に怯えていたというのです。

正直、宮城県民でない私からすると意外な話でした。

もちろん地震が起きて欲しいという話ではないのですが、99%起こるのであれば早く終わって欲しいという気持ちがあったようです。

もちろん地震が終わったからといって、そこからは平和が訪れるというものではなかったのですが。

 

意外な事実②想像以上に過酷な現場

別の書籍で震災関連の話を読んだとき、ニュースやテレビでは遺体についてなかなか語られないということを目にしました。

やはり刺激が強すぎるのか、遺族の気持ちにも配慮したのかそういった報道はすくなかったように思います。

少し想像すればわかることなのかも知れませんが、私自身は恐怖感だったり、そういうことに目を向けること自体が何かタブーのような気がしてあまり考えないようにしていたのかも知れません。

消息が不明となった子どもをやっと見つけたら、口の中に泥が詰まっていたなんて話、たまりませんよね・・・。

重機をあつかえる民間企業の人たちは自衛隊の人たちでまかないきれない撤去作業をしていましたが、スコップですくいあげた瓦礫には遺体が混ざっていたそうです。

作者さん自身本編で自衛隊の人も、撤去作業にあたってくれた民間の人も本当によくやってくださってますと語っています。

 

意外な事実③生きていることの確認

その一方、風俗店が流行ったという話も耳にしました。

たいへんな被害があったのに不謹慎だと言う人もいたようですが、作者さんは感謝の気持ちもこめて理解を示していました。

悲惨な現場を耐え抜いた夜、そういう行為を求めるのは言ってみれば生きていることの確認、「人間らしいじゃないの」と。

この話には共感しましたが、私は個人的に避難していた体育館でのセクハラ行為や性的暴行など男性の心の弱さを感じるエピソードを耳にしていたこともあり、女性に限らずお年寄りや障がい者などの震災弱者ということも考えていく必要があると感じています。

この漫画は被災から1年という区切りを持って描かれたもので、まだまだ復興も道半ばなのにある程度の月日が経つと教訓として生かすだとか、大切なことではあるけれど当事者が置いてけぼりになっていくような報道が印象的になってきます。

この1年後の3.11という、まだ傷口から赤々とした血が流れ続けている頃のリアルな現状を今一度思い起こすという意味で読んでみてはいかがでしょうか。

当事者でありながら、作者さんは個人的な意見が表にですぎないように悲しみや怒りを絶妙に隠したり見せたりしながら描かれているような印象を受けました。

指切りなど恐ろしい人間の本性の話もありましたが、本当に人に言えない、漫画に出来ない話もあったのではないかと思います。

マスコミ関係の人が言っていました。

風化させてはいけないと言うけどそれは不可能、われわれに出来るのは風化を少しでも遅らせることだけ。

一般人の私に出来るのはこの漫画を自分が読んで、人にすすめて読んでもらうことで自分の中の風化を遅らせることだけです。

 

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